東京工業大学の荒木純道氏らの研究グループは,小型かつ低消費電力のソフトウエア無線機の実現に向けて,近接妨害波除去性能に優れるダイレクト・サンプリング・ミキサ(DSM)を考案,7月27日~28日に開催の電子情報通信学会ソフトウエア無線研究会で報告した。
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2005年11月14日から米カリフォルニア州Orange Countyで開催されているソフトウエア無線技術の国際学会「SDR 05(2005 Software Defined Radio Technical Conference and Product Exposition)」では,ソフトウエア無線機のRFフロントエンド回路の高集積化に向けた取り組みの発表が相次いでいる。RF信号を直接デジタル信号に変換する「ダイレクト・デジタル」技術に関するもので,各種プロトコルに対応する携帯電話基地局や,マルチモードの携帯電話機への適用を目指して開発が進んでいる。A-D/D-A変換器の広帯域化および高速化がこうした技術開発のキッカケになっているようだ。
日立金属は,無線LAN用の高周波モジュール部品を開発,サンプル出荷を開始することを明らかにした。低温焼成のセラミック基板「LTCC」を使い,小型のモジュール部品を実現した。同社は携帯電話機向け高周波モジュール部品では実績があるが,無線LAN向け同部品を手掛けるのは今回が初めて。2005年6月11日から米カリフォルニア州ロングビーチで開催中の高周波技術の国際会議「IEEE MTT-S International Microwave Symposium 2005(IMS2005)」のワークショップで発表した。
日本信号などは,8チャネルを一括受信処理するISO 18000-3 mode2対応のRFIDリーダー/ライターを試作,7月27日~28日に開催の電子情報通信学会ソフトウエア無線研究会で展示した。 ISO 18000-3は,13.56MHzの周波数を利用するもので,複数のタグからの応答に対して同時に受信できるように8つの受信チャンネルを持つ。日本信号の現行品では,アンテナで受信した信号を検波し,低域通過フィルタ(LPF)を通したあと,それぞれのチャネルに対してミキサなどの受信回路を用意し,A-D変換していた。今回は,検波しLPFを通した信号をまとめてA-D変換し,デジタル処理によって復号化処理を行う構成とした。この構成から,開発品をソフトウエア無線化したRFIDリーダー/ライターと位置づけている。 デジタル復号化部は,大きく復調処理を行うDDC(digital down converter)
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