現代はスピードが命と言ってもいい時代だ。デジタル通信速度はもちろん、配送物も当日配達、翌日配達など、あっという間に消費者の元に届く。 しかし100年前のニューヨークだって負けていない。全長43キロにも及ぶエアシューター(気送管)網が、50年以上に渡って市の3分の1以上の郵便物を配達していたそうだ。 地下を通っているこのエアシューターが、手紙や商品を目的地に送り、ものの数分で届くことも多かったという。 まさにハイテクレトロ。19世紀の実質的なインターネットといえよう。こうしたエアシューターチューブがニューヨークシティの地下1.2メートルのところに張り巡らされていたことを知らない人も多いようだ。