IT技術者が不足している、という声が多く上がっている。人材不足はIT業界全体に共通している事態のようだが、現状と不足している理由、そして今後について考えてみたい。 少子高齢化が叫ばれて久しいが、日本の人口構成のうち最も人数の多い団塊の世代は、遅くとも来年までにほぼ退職してしまう。彼ら自身の経済的な問題と企業側の人材確保の思惑から、再雇用や雇用延長も行われていたが、それでも引退は秒読みとなった。 これに対して、新社会人世代の人数は少ない。40歳前後に“団塊ジュニア”と呼ばれる人数の多い世代はあるものの、その下の世代は人数が減り続け、今後も増える見込みがなく、働き手は減るばかりだ。 これは社会全体の傾向で、IT業界でも物理的な人数が減るのは当然といえる。しかしIT技術者の需要は増え続けている。スマートフォン(スマホ)が急速に普及したことで、これまでソフトウェアとは無関係だった企業までがオリジナ
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