一昨日の記事を書くために、久しぶりに梅原克文さんの文章を読み返してみたのだが、いや、支離滅裂だなあ。 あれだけおもしろい小説を書けるひとが、なぜSFの話となるとここまで没論理的になってしまうのだろう(小説もわりと無茶な話ではあるが)。 20年後を見据えた計画だの何だのという気宇壮大なハッタリもいまはむなしい。ほんと、このひと、どこへ行っちゃったんだろうね? さて、ここで梅原さんは既存のSFを、「大衆娯楽小説」と「超メタ言語的な小説」に分けている。 「超メタ言語的な小説」とは、梅原さんの造語で、「あまりにも現実味がなさすぎる小説」のことだという。 かれは書く。 そして、今のSFMを読んでいると、この手の「超メタ言語的作品」ばかりが目立つのだ。説得力もリアリティーもない設定や小道具や人物が、何の前置きもなく、いきなり登場してくるではないか。 そして、大衆読者がこの手の「超メタ言語的作品」を嫌う