東京電力は8日、放射能漏れが続く福島第一原子力発電所で機器や原子炉の状態などを確認し、地震による新たな異常は発生していないと発表した。 外部電源や仮設ポンプに異常はなく、1〜3号機の原子炉への注水や、1号機への窒素注入を引き続き実施。東電は、復旧作業への大きな影響はないと説明している。 ただ、1号機の格納容器内の放射線量が上昇しており、計測装置の故障や窒素注入による影響の可能性も含めて、原因を調査している。 東電によると、燃料が露出している1〜3号機では、地震発生直後は炉内圧力などに変化はなかった。1号機の格納容器内の放射線計測値は、8日午前6時現在で毎時100シーベルト。7日午後9時には毎時31・1シーベルトだった。