反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書) 作者: 湯浅 誠 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008-04-22 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 2008年の本ですが、今更ながら手に取ってみました。 読んでいなかったのが恥ずかしくなるくらい、色々な現実を知ることができました。これは必読、といって良いレベルです。興味深かった点をメモしたのでご共有です。 セーフティネットの穴 ・日本では生活保護基準以下で暮らす人のうち、実際に生活保護を受けている人たちの割合(「補足率」)は15〜20%といわれる。計算上では、600万世帯・850万人の生活困窮者が生活保護から漏れている。この水準では、もはやネットの「穴」とすら言える状態ではない・ ・不正受給(濫給)は15,000件程度(2006年度)。不正受給の話がよく問題になるが、1.5万件の濫給と600〜850万人の漏給のどち