民主党55議席、自民党41議席、自公合わせて53議席で過半数に遠く及ばず、与党惨敗の結果となる。非改選を含めた合計でも自公は110議席に止まり、国新と無所属の全てを与党に引き入れても院の過半数を超えられない。野党が参議院を制圧する。梅雨が始まるこれからの季節は、今年は選挙予想の季節であり、紫陽花の花の色の移ろいを見るように、選挙分析と選挙後の政局分析の言説が交錯して世間の耳目を集めることになる。言説が回転する基軸は年金問題であり、選挙民の関心はそこから離れず、マスコミもそこから離れられない。政治評論家たちが選挙予想を出す。宮川隆義、福岡政行、岩見隆夫、田勢康弘、岸井成格。予想が最終的にどれほど正確だったかも重要だが、それ以上に重要なのは予想根拠の説明であり、その説得がどれだけ有権者に効果を与えるかである。選挙予想は選挙の事前にするものであり、敢えて言えば、選挙結果に影響を与えるためにするも