12日にISSから撮影した噴煙=NASA提供 千島列島の火山が噴火した瞬間の写真を、337キロ上空を飛んでいた国際宇宙ステーション(ISS)の若田光一さんが撮影した。 マツワ島にあるサリチェフ火山で、一気に噴き上がった火山灰が上空を覆っていた雲を吹き飛ばしている。NASAによると、400ミリの望遠レンズをつけたデジタルカメラで12日に撮影。若田さんは自身のブログで「宇宙を飛行していると、思いがけない地球の光景に出会うことがあります。千島列島上空で撮影した写真で、噴煙の頂上部に大量の水蒸気が立ち上っている様子が分かります」と紹介している。 東京大地震研究所の金子隆之助教(火山学)は「解像度も高く、噴煙の構造や火砕流の様子が一望のもとにわかり、極めて貴重な写真」と話している。(東山正宜)