※本文中青太字は、さだまさし「療養所(サナトリウム)」の歌詩を引用しています。 私が子どもの頃(大体40年程前)は、よく言われていた。 「人は歳をとると、子どもに帰る」と。 自分が年寄りになるなんてイメージできるわけもなく、近所のお年寄りや自分の祖母を思い浮かべながら、 「子どもになっちゃうんだな~」と思っていた。 そんな小学生の頃、さだまさしさんの「療養所(サナトリウム)」を耳にした。 彼は、こう歌っていた。 歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ 認知症になることは「子どもに帰る」ことではない Y子さんの笑顔 さだまさし「療養所(サナトリウム)」 認知症になることは「子どもに帰る」ことではない 以前勤務していた認知症病棟は、「療養所」ではなかったし、 大声を出す人、徘徊し続ける人、患者同士の諍いなどで、実に騒々しい場所だった。 それでも、フロアに日の光が差し込む