【謎の猫刑事シリーズ 第7話】 「う・・・頭が痛い・・・」 どれほどの時間が経ったのだろう? 数時間か・・・?1日以上経っているのか・・・・ まずは落ち着いて現状の整理をしていこう。 猫吉には逃げられてしまったが、部下の猫助はあの場に居なかった。 連絡を取っていなければ現れるかもしれない。 ・・・あれほど周到な準備をしていたんだ。猫助が現れる確率は低いか・・・ この部屋にも手掛かりとなるようなものは一切残していないだろう・・・。 鉛のように重い体をゆっくりと起こし、立ち上がろうとしたところで玄関のドアが開いた。 ?「おや?目を覚ましましたか。」 「・・・おまえは・・・?」 ?「私ですか?私は・・そうですね。ヘンデリック・ファン・デン・ゲルリッツ・ミュッセンブルクと申します。」 フザけたやつだ・・・。 待てよ・・・見覚えがある。確か猫吉と喫茶店で会っていた。 恐らく・・・こいつが猫助! 「・