4日に102歳で死去したベトナムの「救国の英雄」ボー・グエン・ザップ将軍の国葬が12日、首都ハノイの国家葬儀場で2日間の日程で始まった。13日に出身地の中部クアンビン省で埋葬される。 ベトナムの国葬は共産党書記長、国家主席、首相、国会議長の経験者のみが対象だが、革命への多大な貢献があった場合などには特例も認められる。同党筋によると、軍関係の長老らからの強い働き掛けもあり、最高指導部の党政治局が国葬を決めた。 国父ホー・チ・ミン主席の腹心として第1次インドシナ戦争、ベトナム戦争で軍事作戦を指揮し勝利をもたらしたザップ将軍は、国民の深い敬意を集めた。 12日はグエン・フー・チョン書記長やチュオン・タン・サン国家主席をはじめ党や政府、軍の幹部らが次々と献花、焼香した。友好国ラオスのチュンマリ国家主席や駐在外交団も訪れたほか、一般市民の弔問も認められ長い列ができた。