二日がかりになったスマナサーラ長老とのパティパダー7月号の原稿作成がだいたい終わり。 協会掲示板に質問が来ていたので、月刊『寺門興隆』2008年3月号に寄稿した原稿を以下に公開しておく。スリランカ内戦と仏教との関わりについてなるべく客観的に解説したつもり。見出しなど掲載原稿とちょっと違ってるが参考まで。 仏教国スリランカで内戦激化の本当の訳 佐藤哲朗 日本テーラワーダ仏教協会事務局長 ◇マスコミが伝えない視点とは 二月四日に英国からの独立六十周年を迎えたスリランカでは、二〇〇二年のスリランカ政府と反政府武装勢力「タミール・イーラム・解放の虎」(以下、LTTE)の停戦協定が瓦解し、二十年来の内戦が再燃しています。北部で攻勢を強める政府軍に対し、LTTEは一般市民を狙った無差別爆弾テロで応酬し、犠牲者は増え続けています。 一般の報道では、スリランカ内戦は、人口の約七十四%を占める多数派のシンハ