中国の今年上半期の婚姻数が343万組となり、前年同期比で49万8千組減ったことが民政省の統計で明らかになった。コロナ下だった2022年同期と比べても30万2千組減少しており、結婚を選ばない人が増えている現状が改めて浮き彫りになった。 中国では23年、通年の婚姻数が10年ぶりに増加に転じ、前年比約12%増の768万組となった。厳格なゼロコロナ政策が終わったことが要因となったほか、「子どもを産むと縁起がいい」とされる辰(たつ)年の24年を前に結婚する人が増えたとみられていた。 少子高齢化が進み、人口減に直面するなかで、婚姻数の増加が出生数の増加につながることへの期待も出ていたが、結婚の増加の勢いは一時的なものにとどまりそうだ。 最低更新が続くか ピークの13年に1346万組を超えていた婚姻数が22年には半減し、民政省の1986年以降の統計で最低となった。価値観の多様化で結婚や子育てを避ける若者