追いだきができない仮設住宅の風呂。いつもはお母さんと2人で入るという2歳の佐藤由菜ちゃん=宮城県気仙沼市岩月寺沢 仮設住宅の風呂に追いだき機能が付くことに。暖かくなってきた今ごろなぜ? 政府は先月17日、東日本大震災の仮設住宅の居住期間を1年延長し3年間とするとともに、風呂に追いだき機能を加える工事を国が負担すると発表した。 宮城県気仙沼市の仮設住宅で一人暮らしの木村つる子さん(55)は喜ぶ。「みんな欲しい。入居したときから『なんで追いだきさ、ないの』って言ってた」 三陸の冬は寒い。厳冬だったこの冬は、47度で湯を張っても湯冷めした夜があった。でも一人なので、足し湯は控えた。同じ仮設に暮らすお年寄りの中には、少し離れた入浴施設に車で通う人もいる。「足伸ばしてあったまりたいもんね」 同県石巻市の仮設に暮らす佐々木志麻子さん(50)は週2回、まず75度に設定した湯を10センチほど張ってから43