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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yoshi_swe (8)

  • 「スウェーデンの人口が950万人を超えた」の意味 - スウェーデンの今

    スウェーデンの人口は?と訊かれたら、大雑把に900万人と答えてきた。実際、人口が900万人に達したのは2004年のことだった。そして、その後も増え続け、今年の4月に950万人を超えた。現在の人口予想では2021年に、とうとう1000万人になるという。 では、現在、スウェーデン人(スウェーデンの国籍保持者)が950万人か?というとそうではない。実は、この数字が示しているのは「人口」であり「国民(国籍保持者)」ではない。だから、スウェーデン国内に在住する外国籍保持者もたくさん含まれている。(私がこれに気が付いたのは7年ほど前。人口統計を扱っていたときに辻褄が合わない部分があり、それを調べて行ったらこのことに気が付いた) では、スウェーデン人はどのくらいか? まず、スウェーデンの人口である950万人のうち、外国籍保持者は66万人(2011年末の数字)。つまり、人口の7%になる。ここには当然ながら

    「スウェーデンの人口が950万人を超えた」の意味 - スウェーデンの今
  • スウェーデン・デンマーク、国際地下鉄の建設 - スウェーデンの今

    先日紹介したストックホルムの地下鉄新線に続いて、トンネルのネタをもう一つ。 昨年12月中旬の朝刊1面の見出しに「デンマークへの地下鉄路線の建設を検討」と大きく書かれていた。簡単に中身に目を通すと、スウェーデン南端にある第3の町マルメ(マルモ)から、海峡を隔てた対岸のデンマーク・コペンハーゲンとの間に地下鉄路線を敷くという話だが、最初はちょっと首をかしげた。 スウェーデンとデンマークを隔てるこのオーレスンド海峡には2000年にオーレスンド大橋(鉄道・道路両用)が完成し、鉄道および自動車が両国間を陸路で行き来できるようになった。それから12年経つが、同じ場所に再び鉄道を敷設するなんてどういうことだろう? その理由は、オーレスンド大橋のキャパシティーが今後10年から15年後を目処に一杯になる見込みだから、通勤客のための新たな輸送手段を確保する必要があるというものだ。 たしかに、オーレスンド大橋が

    スウェーデン・デンマーク、国際地下鉄の建設 - スウェーデンの今
  • 稀な事故が一度起きれば、しばらくは安心か? - スウェーデンの今

    1ヶ月ほど前に 「このような原子力事故が再び日で起これば、日の国土のかなりの部分は農業も居住もできなくなるという緊張感を持って、今後のエネルギー供給・利用のあり方を議論して欲しいものだと思う。」 と書いたが、その後、別のところで 「原発事故は確かに怖いけれど、『めったに起こらない』と言われる事故が今年3月に起きたのだから、しばらく似たような事故は起きないのでは?」 という内容のコメントを読んだ。 確かに「しばらくは安心だ」と信じたい心理も分からないではないが、確率という観点から考えればそんなことはないだろう。互いに独立した事象が発生する確率は、一つの事象が過去のどの時点で発生したかに依存しないからだ。ある出来事が一日のうちに発生する可能性が1%であるとすれば、それが今日発生しようがしまいが、明日発生する確率もあさって発生する確率も同じく1%である。 例えば、飛行機の墜落事故も統計的に考

    稀な事故が一度起きれば、しばらくは安心か? - スウェーデンの今
  • 独裁国・非民主国への武器輸出を巡る議論 - スウェーデンの今

    チュニジアから始まったアラブ諸国の民主化運動の波は、エジプトのムバラク政権を倒し、そして今、リビアのカダフィ政権を追い詰めている。 ヨーロッパ諸国も「対岸の火事」だと傍観しているのではなく、民主化勢力を積極的に後押しすべきなのだが、EUもアメリカも時として明確な立場表明をためらってきた。スウェーデンのカール・ビルト外相も、リビアにおける暴力行使を批判するコメントをしたものの「重要なのは、カダフィ政権側を支持するのか、民主化デモ側を支持するのか、ということではなく、秩序と安定性を維持するように働きかけることだ」と発言したために、大きな非難を浴びていた。この発言は2月22日頃のことだったが、両者が対等な立場にあるならまだしも、一方の側が圧倒的な武力によって、もう片方の側を無差別に殺害している状況においては、カダフィ政権をしっかりと非難すべきだっただろう。 ヨーロッパ諸国の政治家のなかには、ムバ

    独裁国・非民主国への武器輸出を巡る議論 - スウェーデンの今
  • セルビアのEU加盟前進とオランダのトラウマ - スウェーデンの今

    今週気になったニュースは「セルビアがEU入りに向けて一歩前進」だ。 1990年代前半の旧ユーゴ紛争の当事国といえばクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナだが、戦犯容疑者のハーグへの引渡しなど紛争時の暗い過去を捨て去りEU入りを確実に進めているクロアチアに続き、セルビアもEU加盟に向けた協議を始めるために昨年末に加盟申請書をEUに提出した。より正確に言えば、スウェーデンに提出した。当時のEU議長国がスウェーデンだったためだ。セルビアのタジッチ大統領がストックホルムを訪ね、ラインフェルト首相に申請書を手渡したニュースはスウェーデンでも大きく取り上げられた。 しかし、それから10ヶ月近くのあいだ目立った動きはなく、今週になってEUはセルビアの加盟申請書の審査を始めると発表した。この間に何があったかというと、どうやらEUの加盟国の一つであるオランダが手続きをストップをさせていたようだ。なるほど、オ

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  • 新学期の始まり - スウェーデンの今

    スウェーデンの小学校では秋学期が8月から始まるが、ある学校では今日が始業式となった。この学校では、初めて通う新入生が3分の1を占め、学校全体の雰囲気はどこか落ち着かない。校舎がとても大きいだけに、自分の教室が分からない子どもがいたり、廊下で迷子になる子どもがいたりするので、先生や用務員のおじさんは大変。子どもの中には、校舎の中を隅から隅まで探検しながら、堂やカフェテリアの場所を確認したり、自分のロッカーを確認している。 そんなカオス状態は、クラスが始まってからも続いた。時間に遅れて教室にやってきたために担任の先生に怒られたり、トイレに行くと言って無断で教室を後にする生徒もいる。担任の先生は「さあ、皆さん、これから学級委員を選びましょう」と言うけれど、ガキ大将的な存在であるトーマスの姿が見当たらない。「トーマスは学校がもう終わったかと思って家に帰ったよ」と児童の誰かが言う。学級委員の選出は

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    emiladamas
    emiladamas 2011/02/24
    保守党の議員が(…)「彼の属するスウェーデン民主党が言いたいのは、私のような難民はスウェーデンに受け入れるべきでない、ということだ。彼らが政治の実権を握っていれば、私がこの国で暮らすことはできなかった
  • 本心をさらけ出したスウェーデン民主党 - スウェーデンの今

    火曜日にスウェーデン議会が正式に開会された。儀式性の高いもので、国王が登場し議会を開会する。そして、その後に首相が所信表明演説を行った後、新内閣を発表する。 しかし、国会の開会に先駆けては、議会と王宮の近くにあるストール教会でミサが行われ、ストックホルム主教区の主教が説教(説法)を説くことが慣例となっている。ただ、政教分離の原則があるため、宗教色の濃いものではなく、議会の開会を前にした緊張の面持ちの議員たちに国民の期待に応えてしっかりと頑張るようにエールを送るための儀式となっている。主教の説く説教(説法)も聖書の内容に基づくものではあるが、今の社会にとって特に重要なキーワードを選んで、一般的な道徳を説くものである。 さて、国王などの来賓に続いて、議員たちが到着した。みな正装だが、中には民族衣装を身にまとっている議員もいる。やはり注目されたのは、ポピュリスト・極右政党であるスウェーデン民主党

    本心をさらけ出したスウェーデン民主党 - スウェーデンの今
  • 「社会主義国」スウェーデンの恐怖!? (1) - スウェーデンの今

    民間企業への大規模な公的支援、各種銀行への資金注入、そして、保険会社の国有化・・・。アメリカではここ数ヶ月の間に、市場自由主義・資主義を標榜する国とは思えないくらい大胆な市場介入策が行われてきた。金融危機に対処するためではあるが、市場に対する国の関与とコントロールは着実に拡大している。 銀行や金融機関への公的資の注入や国有化は、スウェーデンが1990年代初めに行い、当時の金融危機・経済危機を3-4年のうちに最悪の状態から立て直すことに成功した教訓がある。このことは昨年秋にもこのブログで「the Stockholm Solution」として特集した。 2008-09-15: The Stockholm Solution (1) 2008-09-17: The Stockholm Solution (2) 2008-09-19: The Stockholm Solution (3) 200

    「社会主義国」スウェーデンの恐怖!? (1) - スウェーデンの今
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