何だかもやもやしたので遂、『伝説巨神イデオン』1話を見てしまいました。 今作における、「あ、戦争になっちゃった、てへっ」感は、アニメ史上の白眉。 お嬢様の我が儘と現場の保身が絡み合って、一発のミサイルのスイッチが、あっという間に星を呑み込む戦火となる。 自分の事と目の前の事しか見えない人達が引き金を引いて、その後で「こいつらが俺達の星に攻め込んでくるかもしれない」などと理論武装する所が怖い。そして恐怖は伝染し、疑心は拡大し、戦いは戦いを呼ぶ。 それが真っ正面から、どこにでもある人間性、として描かれているのが物凄い。 いい時の富野演出というのは(作画スタッフの力量の影響も出てくるので、必ずしも演出だけの問題ではないですが)、空間の使い方が広い。『イデオン』は凄く、空間が広い。一方、『ザブングル』や『エルガイム』は、空間が狭い。 『ザブングル』や『エルガイム』の場合、他作品との対比もあるのでし