2016.07.15 ポール・ライクラー弁護士 (2) テーマ:政治について(20118) カテゴリ:政治 一昨日の記事に南沙諸島をめぐる仲裁裁判所判決について書きましたが、今更ながらこの裁判のフィリピン側代理人をつとめた米国の弁護士、ポール・ライクラー氏のことを知りました。かつて1896年、中米のニカラグアが米国による侵略を国際司法裁判所に訴えた際、そのニカラグアの代理人を務めた人物とのことです。 米国は、中南米諸国、特に中米とカリブを自国の裏庭扱いしてきました。そこに反米的な政権が成立すると、容赦なく介入を行って、政権をつぶしてきたのです。1954年には、グアテマラのアルベンス政権をそのようにして潰したし、60年代にはカストロのキューバにも侵攻作戦を試みましたが、これは失敗に終わりました。1973年には、チリのアジェンデ政権を、これは直接的な軍事介入ではありませんが、反アジェンデ派を支