フィリピン人口開発委員会(POPCOM)は10月10日、2020年の出生数は151万6,042人で、過去34年間で最低の水準だったと発表した。同年の出生数は、2019年の167万3,923人から9.43%減少した(「インクワイアラー」紙10月11日)。婚姻数も24万183件と、2019年の43万1,972件から44.4%減少した。 人口開発委員会のアントニオ・ペレス次官は2020年の出生数の減少理由として、(1)婚姻数の減少、(2)女性が新型コロナウイルス禍のため妊娠を延期させたこと、(3)計画外の妊娠を避けるため、避妊を行う女性が増加したことを挙げた。新型コロナ禍で医療システムがダメージを受けている状況下、医療的な観点などから子どもを産むことを避ける意思が明らかとペレス次官はコメントした。 同委員会は2021年も婚姻数や妊娠、出産の減少傾向は継続すると予測している。実際、2021年1月か
![2020年の出生数、新型コロナ禍で過去34年間で最低水準(フィリピン) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e30857bab6cb9ff715a2564dea311a098171aa7f/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.jetro.go.jp%2Flibrary%2Fimages%2Fsns%2Flogo1200_630.png)