●気になる存在・筑紫書体 フォントワークスの代表的な存在となった「筑紫書体」。 元写研の藤田重信氏が携わっていることもあって、発売される前から気になる存在でした。一方でその独特な文字形状がなかなか筆者には受け容れられず、近付きたいがあまり見たくはないというジレンマを抱えつつもずっと頭の片隅にある書体でした。 2011年春の終わり、そんな筑紫書体について作者ご本人が語られる催しがあると知りました。筆者がこの4ヶ月ほど土日も含めかなり多忙ということもあり参加申し込みを見送っていましたが、「あの独特なデザインにはきっと理由があるに違いない、先入観に囚われずに筑紫書体を観察したい、見方が変わるかも知れない」という思いに駆られ、開催3日前に参加を決めました。 この講演がある「大阪DTPの勉強部屋」は初参加。大阪も「わたしの馬棚」以来ということで新鮮な気持ちで臨みました。会場は約100人が聴講するとい