今年2月、金融業界ではフィンテックに関する一つの記事が大きな話題を呼びました。ゴールドマン・サックスのニューヨーク本社の株式売買システムの自動化を進めた結果、2000年には600名いたトレーダーが現在では2名しか残っていないという内容です。 トレーダーに代わって取引を行っているのは、複雑なアルゴリズムを搭載した、自動取引プログラムです。ゴールドマン・サックスでは、エンジニアが9,000人と、すでに全従業員の3分の1を占めています。 金融のなかでも資産運用は特に自動化が進む 金融の中でも、特に資産運用は急速な自動化が期待されている分野の一つです。その背景を理解するために、一つの設例について考えてみましょう。 この設例では、1月に10,000円だった株価が、下落し続けて4月には6,500円となり、その後12月には11,000円となったとします。1月から4月までに35%下落していますので、リーマ
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