オープン化の進展やIT投資の抑制などによってユーザー企業の悩みが膨らんでいる。そこでベンダーに強く求められているのが,それらの課題を解決するための「提案力」だ。成功のカギは,提案を“プロジェクト”として捉え,再現性のある形に高めることにある。 「もう少し踏み込んだ提案書を出してくれないか」,「単なる製品紹介なら,いらないよ」――。2003年初頭,プロジェクト・マネジャーを務める伊藤忠テクノサイエンスの山田浩氏は,相次ぐ顧客企業からの苦言に対し,頭を悩ませていた。自分たちの作る提案書が,顧客に受け入れられずにいたからだ。 「かつては,サン・マイクロシステムズのサーバーやオラクルのデータベース管理ソフトなど,競争力のある製品が,それこそ“黙っていても売れる”時代があった。ところが最近のユーザー企業は,単なるデータベース・システムの構築ではなく,全社的なデータ統合やその活用方法,取引先や関連会社
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