デジタル複製技術で再現された創建当時の鳳凰堂の内部=18日、京都府宇治市、高橋一徳撮影 京都府宇治市の平等院内にあるミュージアム鳳翔館(ほうしょうかん)で18日、最新のデジタル複製技術で再現された創建(1053年)当時の鳳凰堂(ほうおうどう)内の様子が公開された。柱と梁(はり)の復元模写画をもとに複製。絢爛(けんらん)豪華な空間を再現している。一般公開は19日から。 再現されたのは、鳳凰堂の建物東側の一部(幅4メートル、長さ8.5メートル、高さ5.5メートル)。画像出力した樹脂シートを白木に貼り合わせて仕上げた。斜めから光を当てる「斜光線光」撮影を採用。自然光が差しているような文様の厚みが感じられるほか、当時の画人の描きムラも浮かび上がらせた。現存する平安期建造物内の立体再現は例がないという。拝観料は大人600円、中高生400円、小学生300円。(土岐直彦) 関連記事最勝光院の土台と見