コロナ禍で強行した東京オリンピックが幕を閉じた。 感染症の影響にとどまらず、このオリンピックは、招致が決まった当初からさまざまな疑惑や不祥事に“伴走”されながら準備が進んできた。そして、開会式直前になって演出チームの作曲担当・小山田圭吾氏、演出担当の小林賢太郎氏がそれぞれ辞任、解任で姿を消すことになった。 中でも小山田圭吾氏の辞任については、いまでもネットを中心にさまざまな議論が交わされている。今回の辞任の原因になったのは、1994年と95年にそれぞれ音楽誌とサブカル誌に掲載されたインタビューで語った自身のいじめ加害体験だ。さらにそのいじめには、障害のある同級生へのいじめであることも明かされている。 小山田氏は、80年代末、「フリッパーズ・ギター」という音楽ユニットでその名前を知られるようになり、90年代にはソロユニット「コーネリアス」を結成。69年生まれの小山田氏は当時20代半ばで、音楽
![香山リカ連載「常識を疑え!」第268回「かつてのサブカル・キッズたちへ~時代は変わった。誤りを認め、謝罪し、おずおずとでも“正論”を語ろう」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9ecdc429de84677ce9ff2d632241dcf2eec3e6e8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs3-ap-northeast-1.amazonaws.com%2Fimg.imidas.jp%2Ftopics%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F02%2F23110923%2Fkayama_sns.png)