子どもの頃、社会科で「日本は温暖湿潤気候(または温帯湿潤気候)」と学んだとき、そんな日本に生まれることのできた幸運を、かみしめずにはいられなかった。 温暖で湿潤。 なんて優しげでステキなんだろう、と。 ところが、最高気温が都市によっては40度を超えてしまったりする近年、このまま温暖化が進んだら、そんな「温暖湿潤」を逸脱し、亜熱帯になってしまうのではないかという気もしてくる。 もともと沖縄は亜熱帯といわれるし、「夏の東京はもともとジャングルと同じ気候だった」という記事があったけど、この分だと、気候区分として、社会科で「日本は亜熱帯」と学ぶ日もくるのでは? 気象庁に聞いてみると、「気候情報課」が、まずこんな回答をくれた。 「基本的には、四季の変化のなかで、地球を熱帯、亜熱帯、温帯などに区分していますが、熱い熱帯の空気で覆われている日本の夏は、季節的な変動のなかではすでに『亜熱帯』といっても良い