会社勤めを続けている限り、避けては通れない職場の健康診断。自覚症状のない病気を見つけてくれるのは有難いが、仕事に追われるなかで再検査を受けるのはできれば避けたいのが人情。異常値を指摘されたとしても、どこまで生活を見直せばよいのか、今ひとつ釈然としない人も多いだろう。このコラムでは、各種検査への臨み方や結果の見方、検査後の対応など、誤解交じりで語られやすい職場健診についてわかりやすく解説する。 Q 40代以上になると緑内障になる人が増えると聞くが、職場の健康診断の眼圧検査では異常なし。これで心配は無用? A 近年、眼圧が正常でも緑内障になる人が増えている。眼底検査も合わせて、慎重に判断すべき。 私たちが目でモノを見るときには、眼球の一番手前にある角膜(黒目の部分)から光が入り、黒目を取り巻く虹彩(こうさい)の中心部にある瞳孔で光の調節を行い、水晶体、硝子体(しょうしたい)を通り、網膜に達して