ジャーナル(学術雑誌)の編集部は、論文を発表したい著者から原稿を受け取ると、掲載の可否を判断できそうな研究者、すなわち査読者(reviewer)に送ります。査読者はその原稿を読み、可否を判断したり、必要な修正を指示したりします。この過程を査読(Peer Review)といいます。 著者は「投稿料(subscription fee)」や「論文掲載料(APC: article processing charge)」と呼ばれる費用を負担する必要があります。APCには幅がありますが、たとえば大手ジャーナル出版社であるエルゼビア社は500〜5000ドルを設定しています。それに対して査読は一般的に無償でなされ、査読者はボランティアで取り組むことが求められます。「査読は無償」という原則はこれまで常識でした。ところが最近、査読者に報酬を払うべきではないか、という意見が出てきています。学問が細分化し、ジャー
デューク大学メディカルセンターのアン・マリー・ネイヴァー医師らのグループは、シェアされている臨床試験データがどのように活用されているかを調査、その結果を『JAMA(アメリカ医学協会ジャーナル)』3月22・29日合併号で「リサーチ・レター」として公表しました。 ネイヴァーらのグループは、臨床試験のデータを共有するためのプラットフォームとして、「ClinicalStudyDataRequest.com」、「Yale University Open Access Project (YODA)」、「Supporting Open Access for Researchers (SOAR) initiative」の3件を調査対象としました。これらのサイトには、計3255件の臨床試験データが、さまざまな製薬企業や医療機器会社から提供されていました。医療分野関連の企業では、データ・シェアリングについて何
国際学会でのプレゼンを成功させるには、聞き手を引きこむ英語スピーチに加え、見やすいスライド作りも重要な鍵となります。より多くの人に伝わりやすく・わかりやすいスライドを作るために覚えておきたい「カラーユニバーサルデザイン」について迫る連載シリーズです。 「色」とは、物体に反射または透過した光が眼に入り、網膜、視神経を経て脳で感知されるものです。進化の過程で色覚に関与する遺伝子に多型が生じたため、色の見え方には個人差があり、血液型のように分類することができます。 色覚の仕組み 図2-1 視細胞の種類(CUDOおよびハート出版より許可を得て転載) 光源から物体に当たって反射した光は、ヒトの眼に入ると角膜、瞳孔、水晶体を通り、網膜の一番奥の層にある視細胞に到達します。視細胞には明暗を感じる約1億個の杆体と、色を感じる約700万個の錐体があります。錐体には、ヒトの可視光の波長約400〜700 nmの
『ネイチャー・ニュース』は、ある女性研究者の悪戦苦闘ぶりを伝えています。彼女はカナダの大学院生で、過去3600万年の化石を18カ月かけて調査し、動物の分布の変化を明らかにしようとしていました。結果はその分野では驚くべきもので、指導教官の勧めもあり、2012年10月、彼女は論文の原稿を『サイエンス』に投稿しました。 しかしその原稿はすぐに却下されてしまいました。次に彼女は『PNAS(米国アカデミー紀要)』に投稿したのですが、またもや却下。『エコロジー・レターズ』でも同様でした。2013年5月には『英国王立協会紀要』に投稿したところ、やっと査読されることになりましたが、2カ月後、賛否入りまじった査読結果が返され、結局論文は却下されてしまいました。 彼女は、いわゆるインパクトファクターにこだわるのをやめ、掲載までにかかる時間が早いという評判のあるオープンアクセス・ジャーナル『プロスワン』に、論文
日本人の学術研究論文で「as long as」と「as far as」という句が混同されていることを度々目にします。これらの表現が同義ではないことに注意して欲しいです。いずれの表現にも何らかの条件を挙げるといった用法があり*、そうした用法では和訳が(「…の限り」、「…する限り」などになって)一致することもありますが、一般的に「as long as」と「as far as」は互いに置き換えることができません。 *両表現にその他の用法もあります。主なものとして「as long as…」には期間の長さの上限を示す用法と「…なだけ長く」という意味を表す用法があり、一方、「as far as…」には「…まで」のような意味を表す用法があります。 条件を挙げる用法で用いられる場合には、「as long as」と「as far as」はそれぞれ「on the condition that」と「to the
東京工業大学大学院生命理工学研究科は2016年4月から、修士課程の主要科目の講義を英語で行う。集中科目や研究室指導を除く16科目が対象だ。同大はグローバル化の推進を目的に、全学的な講義の“英語化”を19年度末までに実施するとしており、その先駆けとして生命理工学研究科で取り組んでいく。 英語で講義するのは、「分子細胞生物学」「応用生体材料工学」「生物計算科学」「環境微生物学」など選択(選択必修含む)の専門科目。従来は留学生向け以外の授業の場合、日本語で講義していた。来年度からは留学生と日本人学生がともに英語で講義を受ける。 学外講師による集中講義や論文執筆法、インターンシップ(就業体験)などの科目は日本語で講義を行う。一方、研究室での研究指導やセミナーに関しては、留学生に合わせてすでに英語化を進めている。 講義の英語化は一般に、対応可能な日本人教員が少ないことや、日本語による講義に比べてレベ
※本記事はDMM英会話ブログより転載・編集した記事です こんにちは、ニュージーランドに住みながら『日刊ニュージーランドライフ』を運営しているYokoです。 最近ではFacebookなどで海外の友達と繋がることが簡単になり、英語で誕生日のメッセージを送る機会もかなり多くなりましたよね。誕生日のメッセージと言えば "Happy birthday!" が定番ですが、それ以外にも英語でちょっとしたメッセージを送れたらなぁと思ったことはありませんか? 今回は、Facebookなどで手軽に送れる「ちょっとしたお祝いの言葉」を中心に、バースデーカード用のメッセージや、誕生日に間に合わずに遅れてしまった場合に使えるメッセージなどの文例を紹介します! 相手の名前を入れて親しみを込める 1. Happy birthday, John! 「誕生日のお祝いの言葉」は英語で "birthday wishes" と言
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