「心理学を学んでみたい」という気持ちがあるのに、いざ入門書を購入してみると、なかなか入り込めない。 そんな人が多いのは、心理学にはおもしろい実験や調査が多いにもかかわらず、そうした研究が入門書にはまったく載せられていないから。 そう指摘するのは、『世界最先端の研究が教える すごい心理学』(内藤誼人著、総合法令出版)の著者。 社会心理学の知見をベースに、ビジネスを中心とした実践的分野への応用に尽力しているという心理学者です。 そこで本書では、よくある心理学の本に出てくる「ネタ」を取り上げるのをやめました。 私がこれまでに読んできた論文のうち、「へえ、これは知らなかったなあ」とか「面白い研究をやってるんだなあ」と、私自身が驚いたものだけを取り上げていきます。 とにかく、とびっきり面白い心理学の本を作ってみよう、という意図で執筆しました。(「まえがき」より) そんな本書の第3章「『人間』が見えて