中国人民銀行(中央銀行)は15日、中期貸出制度(MLF)の1年物金利を予想に反して2.5%に引き下げると発表した。従来は2.65%だった。中国経済は不動産市況の悪化や個人消費の伸び悩みによる新たなリスクに直面しており、景気のてこ入れを図る。利下げの発表を受け、人民元が下落。10年債利回りは低下し、2020年以来の低水準を付けた。 ブルームバーグが調査したエコノミスト15人のうち、1人を除く全員がMLF金利の据え置きを見込んでいた。利下げは6月以来で、0.15ポイントの引き下げ幅は20年以来の大きさ。 また、人民銀は短期金融市場の公開市場操作(オペ)金利である7日物リバースレポ金利を1.8%に引き下げた。従来は1.9%だった。 国家統計局が同日発表した7月の工業生産は前年同月比3.7%増。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は4.3%増加、6月は4.4%増だった。小売売上高は前年同月比
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