【北京=五十嵐文】中国に駐在する40か国以上の外国人記者で作る「駐華外国記者協会」は9日、中国当局が外国人記者へのビザ発給拒否などで報道に圧力をかけているとして、改善を求める声明を発表した。 声明は、中国指導者の蓄財について昨年報じた米紙ニューヨーク・タイムズの複数の記者のビザが1年以上発給されず、人権報道で知られる別の記者がビザ発給を拒否されるなど、「当局にとって不愉快な報道への報復」という印象を与えるケースが続出していると指摘した。チベット自治区など民族対立が続く地域での取材がほとんど許可されないことや、公安当局が外国人記者を補佐する中国人スタッフに情報提供を求めて圧力をかけているとも指摘した。