大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は9日、実現を目指す大阪都構想について「来年春の統一地方選で(維新が)負ければやめる」と話した。ただ、勝敗ラインについては「僕が言う、負けたらとの意味だ」と明言を避けた。市役所で記者団の取材に答えた。 大阪府議会と大阪市議会では、維新と他会派が、都構想の制度設計を行う特別区設置協議会(法定協議会)で特別区の区割り案の絞り込みをめぐって対立。維新は統一選で行われる府議選、市議選での過半数獲得を目指している。 橋下氏は来年4月の都移行に向けて今夏に都構想の設計図を完成させ、秋に都構想の是非を問う住民投票を行う目標を掲げているが、法定協は1月末を最後に議論がストップ。維新幹事長の松井一郎大阪府知事は、来年4月の都移行は困難との見方を示している。