設計・開発・運用業務に役立つ書籍をピックアップして紹介する新連載「情シスの本棚」。第1回は、システム開発の現場で働く多くの人が思い当たるであろう、設計レビューの問題点と方法論を解説した書籍を紹介する。 「システム構築プロジェクトでは、さまざまな会議が開かれます。そのなかでも、参加する際にとりわけ気が重いのは、ドキュメントの問題指摘を行うレビュー会議ではないでしょうか。長々と続くにつれてレビューアーがイライラし、ドキュメント作成者がつるし上げられたり、レビューアー同士で言い争いになったりする――。そんな状態だから、長い時間をかけた割に重大な問題を指摘しきれずに終わるケースが少なくありません」。「頑張るだけのレビューには限界があります」。「必要なのは、レビューのやり方を見直すことです」――。 本書、「間違いだらけの設計レビュー」は、レビュー方法論の第一人者である名古屋大学 大学院 情報科学研究