国営イラン通信によると、同国情報省は4日、米英などの報道機関や財団が6月の大統領選後の抗議デモを引き起こしていると主張し、国民に対し英BBC放送など約60団体との接触や協力を禁止した。 米国の海外向け放送、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)のほか、投資家ジョージ・ソロス氏の財団やロックフェラー財団が含まれる。情報省は「これらの団体はイスラム体制の転覆を図っている」としている。 イランはデモ隊と治安部隊が衝突する映像が欧米メディアに渡るのを警戒。これまでも映像や写真を提供した国民を拘束してきたが、接触を明確に禁止することで、欧米メディアのデモ報道を妨害する狙いがあるとみられる。(共同)