価格が安く、好調な大手スーパーなどのプライベートブランド(PB)商品を背景に、韓国産ビールの輸入が急増している。 「ビール」といえば、アイルランドやドイツが原産国として有名だし、これまでは米国産が多く輸入されていた。韓国産ビールは「水っぽく味が薄い」「泡が立たない」とされ、敬遠されがちだったが、じわじわと拡大。国内スーパーなど量販店の陳列棚をにぎわしているようだ。 人気のベルギービールをしのぐ勢い 東京税関調査部によると、ビール系飲料の輸入は、数量で6年連続、金額で8年連続増えていて、2013年(1~7月)も好調に推移している。近年、アルコール飲料の消費が減少しているが、国税庁がまとめた酒類販売(消費)数量をみると、「縮小傾向の市場の中で、ビール系飲料の輸入は別」という。 主な原産国は韓国とタイ、ベルギーで、この3か国で約9割のシェア(2012年、数量ベース)を占めており、10年前(200