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ブックマーク / note.com/kyslog (10)

  • 「自由の国と感染症」訳書刊行に添えて、現在の私の見方|ショーンKY

    お久しぶりです。半年ほど前に身内の「ゼロコロナ」派からコロナに関する言論活動を責められ、新型コロナ対策に関する活動の身動きが取れない状況となっておりました。この間、一介の素人であった私を信頼してくださった方々に大変なご迷惑をおかけしたことを、この場を借りて平に陳謝いたします。大変申し訳ございません。 このたび、ヴェルナー・トレスケン(著)西村公男・青野浩(訳)「自由の国と感染症 法制度が映すアメリカのイデオロギー」みすず書房,2021を訳者よりご恵贈いただきました。このは、新型コロナウイルス流行以前に書かれた感染症と法制度、社会の関係を探った数少ない研究書の一つです。COVID-19以前に書かれたということは、すなわちこの感染症をめぐる政治的立場に《汚染》されていない数少ない研究書とも言うことが出来、今後20年この書籍と同等のフェアさと専門性を兼ね備えたは出ないのではないかと思える、貴

    「自由の国と感染症」訳書刊行に添えて、現在の私の見方|ショーンKY
  • ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ|ショーンKY

    ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ 前回記事の最後に「アイデンティティ・ポリティクスは限界では」と書いたところ、その部分に出典が付いていない、というようなお話をいただいた。というわけで、そういう論調は米民主党内や支持層からも出てるよということを、代表的左派高級紙であるニューヨーク・タイムズの記事を中心に紹介したいと思う。 「弱者の支持を高めたトランプ」という世論調査 今回の米国大統領選では民主党のバイデンが勝利したが、アメリカの民主党支持メディアを見る限り、民主党側に完全勝利というムードはなく、民主党内の議論を見る限り一定の打撃を受けたという印象すら受ける。民主党支持の高級紙の代表格であるニューヨーク・タイムズを読んだところでは、以下の結果がムードに影響している。 1. 民主党は下院で議席増を見込まれながら、結果として

    ニューヨーク・タイムズを読めば、弱者のトランプ支持の話もアイデンティティ・ポリティクスの限界論も載ってるよ|ショーンKY
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2020/11/11
    大統領選はバイデンに投じたが上下院選は共和党というねじれ層も多かったようだし、きちんとした分析が出るまで時間がかかりそう。来年にはピケティ等が欧州の政治情勢も含めて分析・評論を出すだろうから待ちたい
  • 生殖ビジネスの闇|ショーンKY

    女女格差としての代理出産 VERY2020年4月号という雑誌に掲載された記事で、女性活動を主題とするアートで知られるスプツニ子氏が、自身の卵子凍結ビジネスの宣伝を兼ねた対談記事を組み、カジュアルに自分のキャリアのために代理出産を勧めるコメントをして炎上していた。不妊治療ならばともかく、単に時間を節約したいと思う理由で代理出産を頼むのは、臓器売買を連想させる、格差を前提としなければ維持できない、女性を「産む機械」扱いした搾取である等という批判である(これは保育でも重なるところがあるのだが、それについてはこちらの記事を参照いただきたい)。 これについては、私はもうもはや語る事はなく、既にインドで代理出産が禁止になった記事や、ウクライナで代理出産ビジネスが盛んになっている記事、あるいはそれらにおいて中絶のコントロール権が発注者にあったり障害児の引き取り拒否があるなど、リプロダクティブ・ライツや子

    生殖ビジネスの闇|ショーンKY
  • 「シーライオニング」と「ヌルヌルうなぎ論法」|ショーンKY

    シーライオニングとは何か 最近「シーライオニングって何」という話が話題になっていた。これについてアメリカでどのように定義されているかを確認するため、ハーバード大学バークマンセンター"Perspectives on Harmful Speech Online: a collection of essays" (2017)収録のAmy Johnson "The Multiple Harms of Sea Lions" からテンプレ会話例を見てみよう。 "Where is the evidence for that opinion?" ... "But doesn’t [x] really mean [y]?" ... "What about [other issue]—how do you explain that?" ... "What’s wrong with a polite que

    「シーライオニング」と「ヌルヌルうなぎ論法」|ショーンKY
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2020/07/15
    "用語・概念の定義を明確にして議論しろ""いやそもそも明確に定義できる用語・概念ではない"みたいな攻防は、互いに相手をシーライオニング認定しがちだよなと(実際お互いのポジションからはそう見えるのだろうが)
  • いまさら西浦批判って、よくわからない|ショーンKY

    新型コロナウイルス感染症COVID-19についての情報をお求めの方は、厚生労働省の情報ページか専門家の情報をフォローしてください。私は専門家を紹介する立場にはありませんが、個人的なフォロー推奨リストを参考にしていただけますと幸いです。 筆者は医療や行政法の専門家ではありません。単なる素人の感想なので医療情報としての信頼は置かないでください。基的に自分が納得するためだけに書いたものであり、他者を納得させるために書いたものではありません。 最近西浦氏をはじめとする専門家会議に対して「緊急事態宣言は必要なかった」として非難する声があるようだ。 感染者数の推移グラフ。これを見ると4月7日の緊急事態宣言時には既に実際の感染者は収束に向かって減少していたし宣言効果も無かった事が分かります. つまり政府&8割おじさんは山ほどの倒産失業を導く8割自粛を全国民に強要したがそれは無駄で不要だったと示されたわ

    いまさら西浦批判って、よくわからない|ショーンKY
  • ニューノーマルでの定点観測|ショーンKY

    新型コロナウイルス感染症COVID-19についての情報をお求めの方は、厚生労働省の情報ページか専門家の情報をフォローしてください。私は専門家を紹介する立場にはありませんが、個人的なフォロー推奨リストを参考にしていただけますと幸いです。 筆者は医療や行政法の専門家ではありません。単なる素人の感想なので医療情報としての信頼は置かないでください。基的に自分が納得するためだけに書いたものであり、他者を納得させるために書いたものではありません。 新型コロナウイルス対策について、前回のエントリでは、最後にワクチン開発までの「ニューノーマル」環境下では散発的に50人程度のクラスタが発生し続けることを覚悟する必要があると述べた。これは、今回のウイルスが潜伏性が強く重症化まで時間がかかるうえ、発症前に感染させるという特性から予想されるものである。根絶すれば話は別だが、すでに国内外に広がってしまっておりそれ

    ニューノーマルでの定点観測|ショーンKY
  • なぜ日本はまあまあ防疫できているのか(私的仮説まとめ)|ショーンKY

    もう一つ注目しておきたいのは、感染力のピークが発症直前の無症候の段階で訪れるという推定である。このHeらの研究では、発症前に感染が起きた割合は44% (95%信頼区間25–69%) に達するとしている。 そもそも病院に訪れないであろう無症候者・軽症者が大量におり、その上病院に行く者ですら感染の半分は病院に行く前に終わっているのだとすれば、陽性者を隔離するというストラテジーだけでは感染拡大を防げないことになる。PCR検査の1回の感度が7割程度という過去の知見(例1、例2、例3)と合わせれば、「病院に来た感冒症状患者全員にPCR検査し、陽性者を隔離する」という戦略で防げる感染は甘く見ても3割程度、厳しめに見れば1~2割程度となり、大半の感染を素通ししてしまうことになる。 あえて検査→隔離戦略一で解決しようとするならば、発症前でも検出できるよう、PCR検査とは全く違うレベルの検査――皆が毎朝自

    なぜ日本はまあまあ防疫できているのか(私的仮説まとめ)|ショーンKY
  • ロックダウン:欧米vsアジア|ショーンKY

    新型コロナウイルス感染症COVID-19についての情報をお求めの方は、厚生労働省の情報ページか専門家の情報をフォローしてください。私は専門家を紹介する立場にはありませんが、例えば以下の方などが穏当かと思います。 ・新型コロナクラスター対策専門家(@ClusterJapan) ・押谷 仁(東北大学) ・高山義浩(huffpost記事一覧) ・今村顕史(@imamura_kansen) ・岸田直樹(@kiccy7777) ・坂史衣(@SakamotoFumie) 筆者は医療や行政法の専門家ではありません。単なる素人の感想なので医療情報としての信頼は置かないでください。基的に自分が納得するためだけに書いたものであり、他者を納得させるために書いたものではありません。 日においても、3月中旬以降の感染者の急増を受け、クラスター対策の中心人物の一人西浦博氏が強力な行動制限を提案するに至った。ただ

    ロックダウン:欧米vsアジア|ショーンKY
  • フェミニズムを尊重し、「頼りになる男」を出す女性向け創作を公の空間から追放すべきである(タイトル変更済み)|ショーンKY

    こちらのブログでは、いくつかの研究を紹介し、女性は《金持ちor逞しい甲斐性のある男が、主人公女性と心を通じ合い庇護してくれる》というシチュエーションを好むことを紹介している。そのうえで、 女性の性的キューを強調したキャラは「心が通じる有能なイケメン」である。女性向けの性的なポスターが炎上しない理由、それは女性の性的キューが社会の価値観と一致する方向にあるからではないか。としている。 私は、同じファクトを土台として、社会の価値観と一致しないと主張する。なぜなら、そのような作品は、「男が外で稼ぎ女は家」というジェンダーロールを読者に刷り込んでおり、男女平等を妨げるものであるからである。 これは突拍子もない議論などではない。例えばディズニーのアニメ映画などでも前世紀の「リトル・マーメイド」等の作品では「ヒロインが王子様と結ばれる」類型が批判されたが、近年の「アナと雪の女王」ではそういった類型のロ

    フェミニズムを尊重し、「頼りになる男」を出す女性向け創作を公の空間から追放すべきである(タイトル変更済み)|ショーンKY
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2019/11/04
    政治的に正しいおとぎ話とかで通過した場所かな。そして、この種の運動はそもそも本当にどの程度奏功しているかどうかの測定がまぁ無理だしお気持ちドリブンになるよねという困難性が
  • MITメディアラボ的、TED的な“衒学的アカデミア”に終わりは来るか|ショーンKY

    「衒学的」(pedantic)は「過剰に学者っぽくふるまう」という意味なので、単に「学者っぽくふるまう」の場合「似非」(pseudo)のほうが良いのではないかという指摘がありました。元の文意を出せるように「衒学的」を置き換えると学問風アカデミアとしたいところです…… ※この記事は、下記のまとめの抄録に解説文を付けたものです。 MITメディアラボが組織的性犯罪者ジェフリー・エプスタインの資金を、彼が性犯罪者であることを知りながら受け取っていたスキャンダルが大きく報じられている。 性犯罪者の資金で回っていたMITメディアラボ この件は当初メディアラボ側からするととばっちりと思われていたが、所長の伊藤穣一は、エプスタインがMITの寄付不適格者であることを知りつつ、分散して匿名寄付にしたり迂回名義を使うなどして資金を受け取る、個人のファンドにも出資してもらうなど、すべてを知りながら行っていた「クロ

    MITメディアラボ的、TED的な“衒学的アカデミア”に終わりは来るか|ショーンKY
    enemyoffreedom
    enemyoffreedom 2019/09/10
    MITメディアラボ、スプツニ子、落合陽一…の系譜 / まぁ広告代理店的プレゼン力やムーンショット的ビッグテーマ研究を重視する今の政権にはうまいこと適応してる方々だとは言えるのかも
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