多くの日本人にとってなかなか慣れない米国文化といえば、レストランやタクシーで求められるチップだろう。もともと低賃金で働くウエーターらの生活を支えるために根付いた制度だが、最近はファストフード店やコーヒーショップといった、接客をほとんど伴わない業態でも電子的に支払う「デジタルチップ」の導入が拡大。セルフレジが要求するパターンも登場しており、客側の困惑も広がっている。(時事通信社ニューヨーク総局 武司智美) 【写真】チップ額を選ぶよう求める決済端末の画面 ニューヨーク・マンハッタンにある某ハンバーガーチェーンの店舗で、チーズバーガーとフライドポテトを持ち帰りで注文すると、クレジットカード払いの端末に「チップを選んでください」と表示された。選択肢は「5%」から「20%」までのほか、「その他」と「なし」。カウンター越しに店員がこちらを待っている。10%を選ぶと、会計は売上税も含めた総額で19ドル(
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