私ごとで恐縮であるが―― 否、毎回私ごとしか書いていないような気もするがそれは気にしないことにしよう――国際シンポジウムのために韓国に来ている。どうして韓国に、と思われる方もいるかもしれないが、筆者の本業はオリックスファンではなく、韓国政治研究者なのである。季節はすでに9月末。日本の北西に位置し、ユーラシア大陸に連なる朝鮮半島の秋は早い。温度は日を追うように下がり、朝の気温はもう10度近くにまでなっている。数週間もすれば山では紅葉も始まり、もうすぐ長くて寒い冬が始まることになる。 とはいえ、ここ韓国で急速に「寒さ」を増しているのは気温だけではない。今年7月の日本政府による輸出管理措置発表以降、韓国の政府・世論は日本への反発を強めており、筆者の参加したシンポジウムでもそこここで日本を糾弾する声が上がっていた。メインセッションの一つでは、韓国の元大臣経験者による「我々市民の力で日本を屈服させよ
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