韓国で収賄などの罪に問われているパク・クネ(朴槿恵)前大統領の裁判で、韓国の最高裁判所は29日、懲役25年とした2審の判決を取り消し、ソウル高等裁判所で改めて審理するよう命じました。韓国メディアは「パク前大統領の量刑はさらに重くなる可能性がある」と伝えています。 韓国でおととし、大統領を罷免されたパク・クネ被告は長年の知人、チェ・スンシル(崔順実)被告らと共謀し、サムスングループやロッテなどの財閥から約束分も含めて590億ウォン余り(日本円にして50億円余り)の賄賂を受け取ったとして収賄などの罪に問われています。 去年8月、ソウル高等裁判所はこの大部分を賄賂だと認め、懲役25年の判決を言い渡し、検察は無罪と判断された部分について不服を申し立て、上告していました。 韓国の最高裁判所は29日午後、判決を言い渡し、2審判決で無罪とされた部分については、検察の主張を退け、2審の判断を支持しました。