■ ジブリの問題作!?「ゲド戦記」がTV放映 気になる視聴率は…
映画『ゲド戦記』の企画では、 ストーリーとキャラクターや背景美術といった絵柄を 平行して考えてはいましたが、 どちらかといえば、ストーリーの作成を先行させていました。 最初の1年は、原作を読み込み、関連資料を集めつつ、 それをもとにプロット(筋書)を書いてはボツにする という作業を延々と繰り返していました。 ある時、その試行錯誤ぶりを見かねた鈴木プロデューサーから、 「まず、この作品を象徴する絵を描いてみてはどうか?」 というアドバイスを受けました。 そうして描かれたうちの一枚が、少年と竜が向き合っている、 現在公開されている第一弾ポスターの元になる絵でした。 さらにそれと前後して、 「宮崎駿監督が、『ゲド戦記』をやるくらいなら、 『シュナの旅』をやればいいんだ」 と言っていると、人づてに聞きました。 『シュナの旅』とは、1982年に宮崎駿が アニメージュ文庫のために描き下ろした絵物語です
実は、宮崎駿監督は映画『ゲド戦記』に、 2つの贈り物をしてくれました。 本人に、そのつもりはありませんでしたが。 ひとつは前回書いた 「『シュナの旅』をやればいいんだ」という、人づてに聞いた発言。 これによって、ストーリーに見通しをつけることができました。 もうひとつの贈り物は、1枚の絵です。 それは、主人公のゲドとアレンが丘の上から、 かつて壮麗だった都が朽ち、 そこに人々がシロアリの巣喰うように住んでいる街を 見下ろしている水彩画でした。 これも私に描いてくれたというよりも、 「そも、ゲド戦記の世界とは!」と熱く語る宮崎駿に 鈴木プロデューサーが、「じゃあ、描いてみてください」と言い、 思わず描いてしまった絵です。 それはまさしく、原作『ゲド戦記』3巻の、 栄華を誇った文明が、今まさに崩れつつある風景、 均衡が崩れ、黄昏を迎えた世界を表していました。 この絵に導かれるように、私と美術監
プロットの作成と並行して、 私は、考えてきたシーンや集めてきた関連資料など、 それまで積み重ねてきたさまざまな材料を総動員して、 イメージボードを描いていました。 イメージボードとは、 スタッフなどに作品のイメージを絵で伝えるためのもので、 描いたものを準備室の壁一面に貼り付けていきました。 そして、鉛筆と水彩絵の具で描かれたそれを見た人は、 口をそろえてこう言いました。 「宮崎(駿)さん、そっくりですね」 これを聞いても、 特に恥ずかしく思ったり、腹が立ったりはしませんでした。 むしろ、「あんなふうに、うまく描けていないのに」と、 面映ゆく感じました。 なぜなら、 以前、「父としては0点」と書きましたが、 私は、監督・宮崎駿を心から尊敬していたからです。 そして、これは実際に描いてみるまで意識していなかったのですが、 うまい下手は別にして、 私は宮崎駿的な絵しか描くことができなかったので
イメージボードを描く際、 最初から、絵柄を宮崎駿的なものにしようとは 思っていませんでした。 まず、あったのは、 シンプルで力強いものにしようということ。 しかし、実際にイメージボードを描きはじめてみて、 私の描くものは、すべて宮崎駿的なものになる、 ということに気づきました。 変えようと思っても、どうしてもどこか似てしまう。 絵柄を選択する、しないという以前に、 自然とそうなってしまうのです。 幼い頃から、接することのほとんどない父が、 いったいどんな人で、何を考えているのかを見いだすために、 ひたすら彼の作品を見続けてきた、 ということは前に書きました。 これまで、 たくさんのアニメーションを、映画を見てきましたが、 それらは通り過ぎてきたものであって、 今でも自分の中に残っているものは、 宮崎駿が作ってきた作品だけです。 その結果が、 イメージボードを描くときに出てしまったのです。
私は、思ったことがすぐ顔に出てしまうので、 たまに鈴木プロデューサーと一緒に大事なMTGなどに出ると、 帰り道にたしなめられます。 実は口も悪く、それは高校生の頃に自覚しました。 実は今日も…… 「お土産よりも、企画を持ってきてください」 「ギョーカイ用語を多用するとバカに見えますよ」 「最近、居眠りが少ないですね。睡眠は足りていますか?」 具体例を出さないと面白くないのですが、 思い出すものは、 どれも差し障りがあるものばかりなので書けません。 とはいうものの、 親しいからこそ毒舌を吐ける、ということもまた事実。 そういえば、制作スタッフに対しては、 口の悪さは、まだ顔を出していません。 まだ、正直になることができないでいる のかもしれません。
吾朗監督の様子を書きたいのは山々ですが、今日は一日中外出しており、戻ってきたのは、午前0時すぎ。すでに吾朗監督は帰宅しておりました。残念。 しかし、明らかに吾朗監督が、私の席に立ち寄った形跡が残されていました。 机の上に置いておいた買ったばかりのプリングルズ(ブラックペッパー味)が、半分以下になっている! もしかしたら濡れ衣かもしれませんが、これまでの行動から考えて、まず間違いありません。監督は日に二、三度、3階にやってきては、誰のものでもかまわず、目をギョロつかせながらお菓子をむしゃむしゃ食べ、去っていくのです。
前回、机の上に置いておいたプリングルズを食べた犯人は、吾朗監督だと書きました。それが金曜日のこと。そして、次の日出社してみると、机の上に封を切っていないプリングルズが1本立っていました。そこへ、殊勝な顔をした吾朗監督がやってきて、 「食べてばかりで悪いから……」 なんと、自ら買ってきてくれたのです。考えてみれば、ほとんど自分が食べたのだから、当然といえば当然なのですが、単純な私は不覚にもジーンときてしまいました。 「なよ、次回の日誌のネタはこれだな」 「ええ、書きますとも。書かずにおれますか!」 抜け目のないマッチポンプ式自己アピールですが、私は吾朗流人心掌握術にイチコロです。「これは、ぜひとも日誌で監督の律儀さをほめねば」。 そして今日、月曜日、お昼過ぎから外出し、午後11時ごろ会社に帰ってきてみると、無惨につぶされたプリングルスの筒がゴミ箱に突き刺さっていました。もちろん犯人は、吾朗監
http://www.1101.com/ghibli/index.html 宮崎駿のいやらしさを象徴するような逸話だと思う。 私は宮崎駿は大好きで、大嫌いだ。 ナウシカ、トトロ、ラピュタ、各作品の記憶を遺伝子に持たないアニメには興味が無いと言っていい。しかし。 氏が作品中で可とする人間像は非常に限られていて、特に女性にはつっこみどころが多い。 彼の世界で、なぜ女性は純粋無垢であり続けないければならないのだろう? 私が見る宮崎駿の女性観は、「こうあってほしい」という願望でもなければ、「こうだったらよかったな」という悲願でもないし、「こんなんだったりして」というオタク的恥じらいもなく、「こうあるべきだ」という理屈もない。「こうだ」という排他的背景でしかない。本人が意識しているかどうかにかかわらず。 しかし、作品中の世界には、女性を無垢たらしめる環境が整備されていないのだ。 この人の作品の舞台っ
随分古い話になるが、2月27日の「生活ホットモーニング」に宮崎駿監督が出演*1。 ジブリ美術館を案内しつつ、そこで上映されている新作短編3本の紹介を中心に、映画について大いに語っていた。 この新作は、音楽や効果音を一切使わず、それらを全て人間の声(タモリ、矢野顕子)と文字だけで表現した「やどさがし」、水の中で暮らす水グモを主人公。水面を軽やかに泳ぐアメンボの女の子への恋心を通して水の中の世界を描いた「水グモもんもん」、星の種をかった少年(神木隆之介)がそれを育てながら自らも大人へと成長していく物語の「星をかった日」の3本。 (参考リンク)・公式 ・この番組での紹介映像 ・矢野顕子インタビュー ■新作について語る。 面白いか面白くないかはわかんないけど、これやってみたいからやってみたという映画。 例えば「星をかった日」は、ここの(入館客の年齢)対象からすると、上です。中身そのものは。理解する
現在放送中アニメ ( new は2008今夏放送開始) ■月曜日 Mission-E new ワールド・デストラクション new 夏目友人帳 new ソウルイーター ヤッターマン モノクローム・ファクター ■火曜日 恋姫†無双 new ウルトラヴァイオレット new RD 潜脳調査室 秘密 トップ・シークレット うちの3姉妹 銀魂 シーズン其ノ参 D.Gray-man ■水曜日 スレイヤーズ REVOLUTION new 魔法遣いに大切なこと 〜夏のソラ〜 new セキレイ new 一騎当千Great Guardians new 遊戯王5D's ■木曜日 マクロスF ひだまりスケッチ×365 new 乃木坂春香の秘密 new ストライクウィッチーズ new
ボクはヒステリーを見るとヒステリーを起こしてしまう程ヒステリー嫌い。ギー!ボクのヒステリー嫌いを成形した事件の事。まとめきれなかったから長いよ! ホラー黄金期 アメリカで「13日の金曜日」が公開された80年代初頭以降『安く作れて大きく儲かる』スラッシャーホラー映画は大量生産され、日本にも輸入された。まだ小学生だったボクがスラッシャーホラーの洗礼を受けるのはもう少し後。テレビの映画番組での放映が始まってから。 それまでの「エクソシスト」や「オーメン」の様にもったいぶった展開や、ハマーホラーの様に陰気なオッサンが古城で高笑いする様な古めかしさの無い、オッパイをプルプルさせたネエちゃんがモリで威勢よく串刺しになり、ナタで首をはねられた。 84年の初頭に公開された「死霊のはらわた」が決定打となり、さらにアダルトビデオ台頭によるビデオ業界の好景気とソフト不足が後押しし、ホラー映画/スプラッタムービー
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要するに「アニメ」という大枠でひとまとめ捉えられてるという可哀想な現状を表しているのですね。ルイ・マル監督に「裸の銃を持つ男」の意見を求めるようなもの。 06-09-17 21:17
下の画像は、『ComicBox』Vol.11、「ナウシカ回想録」で披露された『風の谷のナウシカ』制作エピソードの一部。 回想しているのは、巨神兵の作画を担当した庵野秀明氏。「時々、机の上に宮崎(駿)さんの伝言がいろいろと置いてあり、たのしかったです。」と、冗談交じりに思い出が語られている。 その再現イラストの中に、興味深い絵が一枚。スケジュールが破綻し、線撮の映像がスクリーンに投影された劇場。呆然と立ち尽くす庵野氏の脇で、観客に土下座する宮崎駿監督の図。 実際には、『風の谷のナウシカ』は無事完成した訳ですが…、この既視感は一体何なんだろう(笑)? トラックバックURI:http://xn--owt429bnip.net/2007/06/dogeza.php/trackback コメント (このコメント欄の RSS フィード) そういや、高畑さんの「火垂るの墓」の公開時に色塗りが間に合
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