「文章力」という言葉がある。なんとなく当たり前に使っている言葉ではあるけれど、一口に「文章力」と言っても、実は複数の要素に分けられるんじゃないかしら。 自分の考えを言語化する「作文力」。それをわかりやすい言葉・伝わりやすい表現に差し替える「語彙力」や「表現力」。論理の展開、文脈などを整理し、読みやすいよう再構成する「編集力」。 そのような「文章力」を磨き、より魅力的な文章を書きたい! と思う人は、少なくないんじゃないかと思う。実際、書店に行けば、その手のハウツー本はたくさん見つかりますしね。 ところがどっこい。言葉を操り、文章を時におもしろく、時に伝わりやすく編集することによって、ひとつの問題が現れてくる。それが、過剰な表現による事実との解離──文章の《物語化》と呼ばれるものです。 これは、先日読んだ『危険な文章講座』の文中で触れられていたもの。なかなかに興味深い内容だったので、今回は文章
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