例えば、日常のマクロの世界では水はコップからしみ出さない。ところが、原子サイズになると、量子トンネル効果と言われる現象で、電子のような粒子が絶縁膜からしみ出してしまう。90nm以降、トランジスターの消費電力が急増した原因の一部は、この量子トンネル効果によるものだ。  原子サイズになると、歩留まりのばらつきも大きく影響する。ゲート膜の場合は、原子が1個抜けただけで、膜の厚さが20%も減ってしまう。膜の上下で2個抜けたら40%も減り、量子トンネル効果がより効いてしまう。こうして、ナノの世界でトランジスターのパーツが原子サイズに近づいたことが、チップの消費電力の増大として影響し始めた。

ToyolinaToyolina のブックマーク 2009/02/06 09:10

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