ロシアによるウクライナ侵攻が激化する中、「反ロシア」の感情が世界中で広がっている。圧倒的な軍事力を背景に一方的な主張を押し通そうとするプーチン大統領の決定は許されるものではないが、全てのロシア国民がプーチン氏を支持しているわけではなく、反戦デモも相次いでいる。「私たちも戦争反対だ」「ロシアを嫌いにならないでほしい」―。インターネットなどを通じ、ロシア語教育やロシア文化の発信に取り組んできたロシア人たちは今、やり場のない悲しみと不安に打ちひしがれている。(椎葉圭一朗) ■ロシアの言語と文化に誇り 「ロシア語を学ぶ人がいなくなってしまうのではないかと不安だ。自国の言語や文化に誇りを持ち、長年続けてきたことが無駄になってしまう」。ロシア北西部アルハンゲリスク州セベロドビンスク市出身で、2005年からフランスで暮らすタチアナ・クリモワさん(35)は、電子メールでの取材にこう答えた。 フランス文学を
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