チームの広報に付き添われ、遅れてミックスゾーンにやってきた伊藤敦樹は、目を真っ赤に腫らしていた。 無理もない。前半25分に喫した2失点目の要因は、自陣ゴール前で彼がボールを奪われたことにある。一方で後半9分のPKによる同点ゴールは、彼のクロスをブライアン・リンセンが頭で合わせて相手のハンドを誘ったものだが、そんな事実はなんの慰めにもならないようだ。 「今日は勝てた試合だったと思いますし……自分の責任だと思っています」 荻原「この大会で自分がチームに残せたものは…」 同じくミックスゾーンで憔悴した様子を見せた荻原拓也は、試合の感想を求められてもすぐに返答できなかった。 後半20分からピッチに立ったが、後半27分にホールディングの反則を取られてPKの判定が下される。GK西川周作の好セーブによって失点は免れたものの、チームの反撃に貢献できなかった。 しばらく考え込んだ荻原は、なんとか言葉を絞り出
![「自分の責任」「きつかった」今季60戦目の浦和レッズは限界を超えていた…TV中継なきクラブW杯4位、25年“新装大会”でのJリーグへの要望(飯尾篤史)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/89c58023431120927db76d33fc64d535ef8debe6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F7%2F-%2Fimg_d7c8a99e77efddd53d174fcf49e9eb9f178899.jpg)