DIYと聞くと、棚やテーブルを作ったり部屋の内装を変えてみたり、誰にでも出来ることではないし難しく感じる。 だけど、DIYの本来の意味、do-it-yourself(自分でやってみる)という観点で、まちを見てみると、意外と細かな”DIY的な営み”があちこちに溢れかえっていることに気づく。 カニが詰まってた発泡スチロールを植木鉢にしてみたり、表札がかまぼこ板に手書きだったり……。既製品ではまかないきれず積極的に作られたDIYもあれば、わざわざ既製品を買うのが面倒でなんとなく使われているDIYもある。 DIY的な営みには、人間が生活をするうえでの優しさや怠惰さ、苦労や哀愁が滲みでてしまう。普段、創作活動をしていない人たちの創造性を垣間見る瞬間でもある。 本稿では、街中にまぎれこんでいる「DIY的な営み」を愛でているマニアたちをご紹介する。 【インタビュー】無意識に継ぎ足されたこだわり・植木鉢(