【研究内容】 (1) 複雑システムの保全学研究: 保全学は、複雑なシステムのライフサイクルの最適化を行い、その環境適合性、信頼性と経済性の最適化を目指すための新しい学術です。仮想的な人工物システムを計算機ネットワーク上に構築すること、システムの数理的モデル構築による新しい検査・補修法開発、未知現象や社会要因に対応した長期間システム挙動予測に関する研究に取り組んでいます。 (2) 物質マルチスケールシミュレーション: 極めて多数の構成原子を扱う物質シミュレーションは、次世代計算科学のターゲットです。量子の世界が支配する世界から、ミクロ・メゾ領域、さらに大規模構造体の複合的環境下挙動に至る物理・工学モデルを連結させるモデル化を行っています。最近は、応力場での材料変形破壊を点欠陥集合体と転位の相互作用から評価するシミュレーションと並列化研究で、成果を挙げてきました。 (3) ナノ・メゾ領域