日銀の白川方明総裁は30日の金融政策決定会合後の記者会見で、会合後の公表文とともに示した「デフレ脱却に向けた取組について」とする文書に関し「政府との共通理解をより明確に示したものである」と述べた。政府と中銀が政策協定を結ぶという意味での「アコード」ではないとの考えを示した。日銀と政府が共同文書を公表するのは、初めてとしている。デフレ脱却という日
(英エコノミスト誌 2012年10月27日号) 深刻な危機の直後に短期的な緊縮財政を実施すれば、予想以上の痛みを伴う恐れがある。 映画で言えば、これは最もありきたりの展開の1つだ。ヒーローが敵を1人倒し、別の敵に注意を向けると、実は最初の敵がまだ生きており、反撃を企てているのだ。 2年前、先進国は世界的な景気後退は終わったと考えていた。一連の財政、金融面での景気刺激策の前に退散したと思っていたのだ。政策立案者は景気後退の問題に背を向け、刺激策の結果残された政府債務の処理に着手した。 2011年と2012年の2年間で、先進国の構造的財政赤字は国内総生産(GDP)比0.75%ほど削減される見込みだ。2013年にはさらにペースが上がると予測されている。しかし、経済を覆う闇はまだ消えていない。それどころか、財政再建によって闇はさらに深まったように見える。 支払い能力に対する不安に駆り立てられて、景
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