IQの高い人間は、素早く建設的に何が最善かを選択し、合理的かつ創造的に課題を解決できるといわれている。ビジネスにおいても、さまざまな障壁を乗り越えていくために極めて高い言語・論理的、数理・空間的認知能力を発揮する。 今年3月、自らが代表となってヘッジファンドを立ち上げた田沼豪のIQは164だ。職業とIQには明確な関係性が確認されていて、医師や弁護士のように高度な専門性が求められる者のIQ平均値は112との調査結果もある。そう考えれば、IQ164という数値の希少性がわかるだろう。 まだ彼は30歳だが、経歴も希有だ。幼いころから哲学書を耽読し、「教師の賢さに疑問を抱いた」という天才ならではの苦悩から高校を自主退学している。大学に入ると1年時から日本株やFXの取引を開始。学生ながら数千万円を運用していた。大学卒業後は、国内最大級の独立系資産運用会社に入社し、同社史上最年少でファンドマネージャーに