スポーツナビ｜野球｜プロ野球｜次世代エースが新境地へ ヤングレオの雄叫び 〜新黄金期の序章〜第１３回泥沼にはまりかけていた涌井 競馬の世界では「馬７騎手３」という言葉がよく使われる。どれだけ馬の能力が抜群でも、騎乗する騎手がそれを引き出すことができなければ結果はついてこないし、その一方で騎手が完ぺきな騎乗をしても馬の能力が低ければ、それには限度があるということである。 この関係は野球のバッテリーとよく似ている。野球の勝敗をもっとも左右するのは、バッテリーの力だ。投手の能力が抜群で、どれだけ調子が良くても、それを捕手のリードで引き出せなければ結果はついてこないし、その一方で捕手のリードだけではどうにもならない時もある。 後半戦に入り、２勝５敗となかなか勝ち星を挙げられないライオンズの若きエース候補、涌井秀章もそんな泥沼に一歩足を踏み入れかけていた。しかし、指揮官である伊東勤監督の粋なさい配が涌井の好投を引き寄せることになった。 配球を重視する東北楽天を狂わせた細川 ９月９日の対東北楽天
