ノーベル化学賞・下村さん自伝出版 長崎で会見「あきらめないこと大事」 著書「クラゲに学ぶ」を出版した下村脩さん=長崎市大黒町 2008年にノーベル化学賞を受賞した米ボストン大名誉教授、下村脩さん(82)が自伝「クラゲに学ぶ ノーベル賞への道」を発表、長崎市で30日、出版会見を開いた。下村さんは「私は決して頭はよくない。結局は努力だと思う。あきらめずとことんやることの大事さを若い人がみてくれればうれしい」と話した。 本では受賞の驚きや長崎大薬学部の前身、旧長崎医科大付属薬学専門部での生活、オワンクラゲから緑色蛍光タンパク質(GFP)を抽出した際の喜び、家族総出で19年間に実験用のクラゲ約85万匹を採取した苦労などをつづっている。 下村さんは自伝を書いたきっかけを「自分の子どもに親のことを知ってもらいたいと思い、5、6年前から書いていた。受賞がなければ出版してなかった」と明かした。 学