量から質へ−。日本のアニメーションを世界にアピールする「東京国際アニメフェア2008」が先月30日まで、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で開かれた。12万人を超す史上最高の来場者でにぎわったが、その裏側では、大勢に見てもらえる質の高いアニメを作り出そうとする取り組みが活発化していた。(谷口隆一) ブース外に伸びた行列が買い求めているのは「天元突破グレンラガン」のキャラクターグッズ。テレビ東京系で昨年9月まで半年間放送されたSFアニメで、放送終了から半年がたっても人気に衰えが見えない。「企画を練り上げて送り出した成果」と、「グレンラガン」を制作したガイナックス(東京都小金井市)の武田康廣取締役統括本部長。 設定やストーリーといった内容と、映像の質にこだわったことが、廃れない人気につながっている。フェアでは9月6日の劇場版公開を発表。期待の高さを表すようにブースを大群衆が埋め尽くした。 アニ