「働き方改革」の本質は、テクノロジーや手法の改善を取り入れることで業務を効率化したり、仕事と生活が調和するワークライフバランスを実現したりすることだ。 ところが、多くの日本企業が取り組んでいる働き方改革は、逆効果を生んでしまっているのではないかと主張をする人がいる。経営や組織戦略、人材育成などのコンサルティングを請け負うプロノイア・グループの代表取締役で、多数の著書も手掛けてきたピョートル・フェリクス・グジバチ氏だ。 企業が成長しながら、従業員が働きがいを見つけ、仕事に集中して生活の質を高めていくために、必要なこと、そして捨てるべき常識とは何か。 働き方改革をやめて「生き方改革」に注力する 日本は人口減少に伴って労働人口も減少傾向にある。企業が働き方改革を推進するのは、優秀な人材を流出させず、さらに獲得し続けていくという意味も大きい。 ピョートル氏は、仕事の在り方が「Work 1.0」から